一陽斎貞鳳 (いちようさいていほう) という名を持つ占い師。
この人、『黙って座ればピタリと当たる』という評判を得て、
彼の館
探索四十 邪教には、
午後になると占って欲しいという人が列をなすほどの人気。
占っている方法は、「四柱推命（しちゅうすいめい）」
と呼ばれる中国で陰陽五行説を元に命運を推察する方法。
英語圏では"Four Pillars of Destiny" と呼ばれ、
生まれた年、月、日、時、の四つ干支を柱として占う。
といっても、いくつかの星回りに収斂(しゅうれん)される。
一陽斎家には伝来の家書があり、
彼はそれに則って占っているだけで、
自分の占いに対する信頼を持てないでいた。
四柱推命では、生まれ落ちた時間が変わると、
同じ人間でも、星回りが変わり、違う運命が待ち受けていることになる。
だけども、同じ人間などはいない訳だから
それが正しいかどうかの証拠がない
冬蟲夏草 膠囊。
そこで、占い師はクローン博士と呼ばれている怪しい博士を訪ねてみた。
博士は、
「クローン人間を造って、違う星回りで誕生させれば、
その証明ができることになるゾ。」
「簡単に言われますが、
クローン人間を創ることは禁止されているんじゃないですか？」
「それはそうだが、クローンは、めずらしいものではない。
ソメイヨシノなどのサクラは、すべてクローンだ。
そして、一卵性の双子などもクローンと言える存在じゃ。
ここに、冷凍保存された受精卵がある。
３０年間保存してきたものじゃ。
同じ受精卵から生まれた子供は、３０歳になっておる。
これを胎内に入れるとその子と同じ子供が生まれてくる。
すなわち、３０歳違いの双子ということになる。」
博士はさっそく取りかかった。
そして、受精卵が育ち、子供が生まれた。
これで、証明できるぞ！
そして、四柱推命するべく
生まれてきた子供の年、月、日、時、の四つ干支を調べてみると、
違うはずなのに、
３０歳違いの双子の兄と、全く同じ星回りになっていた
冬蟲夏草 膠囊。
